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日本経済新聞　令和6年10月12日（土）より一部抜粋

　夫婦それぞれに住宅ローンを契約する人が増える中、万一の時の団体信用生命保険（団信）を手厚くする金融機関が増えている。団信の保障内容は同じでも、加入の費用となる金利が異なることもある。各社の保障や金利を比べて検討したい。​

　ペアローンは夫婦が1人ずつローンを契約して1軒のの住宅を購入する方法。それぞれの収入を基に借入額が決まるため、1人でローンを組むよりも多く借りられる。都市部では住宅価格の高騰が続き、近年は利用率が高まっている。

　ペアローンでは、契約者が死亡したときなどに返済を免除する団信に夫婦がそれぞれ加入する。通常、免除されるのは契約者本人の債務のみ。生きている人の債務は残る。1人で仕事と子育てなどの両立に直面して収入が減れば、支払いが難しくなることもある。

　こうした懸念から残された人の債務もまとめて免除する「ペアローン団信」が登場。PayPay銀行が6月に導入後、みずほ銀行、りそな銀行が続いた。auじぶん銀行も25年1月に導入予定だ。

　PayPay銀行のペア団信は片方の死亡時などにを対象とする通常型に加え、夫婦のいずれかががん、または入院で1年超働けない場合などに2人分の残債を免除するがん型の2種類がある。保障を付ける費用として、借入金利に一定の上乗せが付く。通常の上乗せ金利は年0.2％、がん型は0.4％。がんになると残債の半分を免除する50％型は0.3％％だ。